こんにちは”のり”です。
上棟式シリーズ3回目は、建て方の朝からの動きを振り返ってみます。
建て方の日は、職人さん達の凄ワザを見られる貴重な一日です。
朝礼
上棟式の日の朝は早いです。集合時間は7時45分。
朝起きれるか心配でしたが、6歳と1歳の娘もなんとか起きれました。
この日は平日なので通勤時間と重なると遅れる可能性があったため、余裕をもって7時に家を出発です。
思っていたよりも道が空いており7時半頃現場につくと、もう職人さん達は集まっていました。S専務と営業Uさんもいました。
みなさん早いですね。
定刻になると、現場監督Oさんの進行のもと朝礼が行われ、K棟梁から安全第一でおこなうよう挨拶がありました。
いよいよ建て方の始まりです。
こちらもドキドキ。どんな風に組み上げていくのでしょうか?
1階の柱
8時のスタートと同時に、1本目の柱が建てられました。
1本目は、2階の天井まで伸びる通し柱です。
そのあとは、大工さんが次々と柱を土台に立てていきます。
大工さんは軽そうに柱を持ち上げ立ててるけど、4寸角の桧の柱は20kg近くあるんじゃないかな。
1本目の柱が立ってから10分後には、1階のすべての柱が立ちました。
早いですね。
柱の1本1本には、「いろはにほへと~」とという平仮名と数字が書かれており、その記号でどの場所に立てればいいのか一目でわかるようになっています。
1階横架材
ここからクレーンが登場し、胴差し(2階の床の高さで、建物の外側に設置する横材)と梁を持ち上げ、大工さんが1階の管柱にはめ込んでいきます。
クレーン屋さんは、梁を正確に運びます。
”のり”はクレーンを横から見ているので、位置を把握しやすいですが、運転席にいるクレーン屋さんから見ると、奥行きはわかりにくいはずです。
クレーンゲームをしたことがある人は思い出してください。
クレーンゲームでは最初のボタンでクレーンを横移動します。ここまでは問題なくできますが、2番目のボタンでクレーンを前後に移動させるとき同じ位置に立っていたのでは取れません。
クレーンを前後移動するときは、自分の体を横に移動してクレーンが奥にいくのを横から見られるようにしないと商品は取れません。
しかし、ここは建て方の現場。クレーン屋さんは運転席から移動せずに、木材を奥に運んでいきます。
簡単に運んでいますが、熟練の職人さんがやらないと全然違う場所に下ろしてしまうんじゃないでしょうか。
クレーン屋さんと大工さんの連携は絶妙です。
S専務とUさんから、説明を受けながら職人の凄ワザを拝見しました。
2階の柱・梁
1階の横架材のあとは、2階の柱です。
クレーン屋さんが運び上げた管柱を、大工さんが次々と建てていきます。
そして、1階と同様に、2階の梁もはめ込まれていきます。
大工さんは、たった12cm幅の木の上に立ち、掛矢と呼ばれる木のハンマーでコンコン打ちこんでいきます。
まだ、筋かいがないので、結構揺れるみたいです。
高所恐怖症の人には絶対できません。職人さんたちも若干の恐怖感はあるようです。この恐怖感があるからこそ怪我をしないとのこと。
午前中の作業でここまでできてしまいました。
小屋組み・上棟
午後になると、2階天井部分に板が張られ、小屋束と呼ばれる屋根を支えるための小さな柱が建てれれていきます。
この写真を見ると、2階に斜めの筋かいが見られます。
これは仮筋かいといって、柱・梁の水平・垂直を保ち、建物全体を固定させるための仮りの筋かいです。
最初は
「あれ、あの位置、窓があるのに何で筋かいを付けたんだろう?」
って思っていました。
耐力面材を付けたあとは、あの仮筋かいはすべて外されるようです。
そして、屋根の稜線に架ける横材、棟木が取り付けられました。
現場監督のOさんが階段を下りてきて、”のり”家族のもとへ駆け寄り、
「いま上棟されました。あの棟木が取り付けられると上棟です。」
このとき時計を見ると14時15分。
これで上棟式をすることができます。
建て方は続くよどこまでも・・・
上棟されましたが、本日の建て方はまだ終わりません。
大工さんがたくさん集まっているこの日に、できる限り工事を進めておきたいので、空が暗くなるまで作業は続きます。
屋根部分の垂木がどんどん取り付けられます。
続いて野地板が張られ・・・最初の野地板をはるときには滑り止めがなく、下から見ていても冷や冷やしていました。
屋根は傾斜があり、下から見ている以上に屋根の上に立つと怖いと思います。
屋根がつくと、家って感じがでてきますね。
17時には空が暗くなったため今日の工事はここまで。
たった一日でここまでできてしまうんですね。
今日の夜からの雨に備え、ブルーシートが被さりました。
明日以降、防水シートが張られ、来週くらいには屋根材ディプロマットがつくようです。
上棟式
夕方暗くなると、S専務と営業Uさんが再び来られ、上棟式です。
上棟式はS専務の進行のもと執り行われました。
K棟梁とOさんが、北東の角から時計回りに、御酒と塩で清めていきます。
そして、明日以降の工事の安全も祈願して、職人さんたちと乾杯!!
職人さんがケガをすることなく、無事建て方をすることができました。
朝早くから一日働きっぱなしの職人さん。建て方に慣れているとは言え、疲労感はすごいと思います。
職人の皆様、一日ありがとうございました。