こんにちは、”のり”です。
なかなか新型コロナが落ち着かないですね。
インバウンド業界だけではなく住宅業界でも、キッチン・トイレなどの住設機器が中国から入ってこないということで影響が出てきているようです。
納期の遅延
TOTOのホームページをみると2月18日より「【お知らせ】弊社商品納期に関するご案内」とお知らせがでています。
対象商品を見ると主要なものはほぼ全滅の状態。
原因は中国での生産ストップ。
3月に入り中国はピークアウト(本当かわかりませんが)して工場も再開されはじめてきているようですが、供給が追い付かない状態はしばらく続きそうですね。
完了検査ができない
キッチン、トイレ、洗面台といったものがなければ、他の工事が終わっていても完了検査が通りません。
完了検査に合格しなければ引き渡しもできません。
それに対する国土交通省の対応はといと・・・
完了検査について特例措置をとるよう通達。
住設機器がない状態でも完了検査を受け付け「検査済証」が出せるようにしたのです。
えっ?大丈夫?困らないの?
住宅購入者
住宅購入者は引き渡しが遅れれば「つなぎ融資」の返済が遅れ余分な支払利息が発生します。
現在賃貸住宅の人は家賃も増えたり、場合によっては3月末の退去手続きをしてしまっているかもしれません。
また3月に引越しして新しい場所で小学校の入学を計画している人もいるでしょう。
これが完了検査が予定通りにできれば困らない?
いやいや困るでしょう。
キッチン、トイレがなければ生活ができません。
賃貸に住み続ければ家賃と住宅ローンの二重支払いが発生します。
小学校の手続きは「指定校変更の申請」があるので利用を考えてみてください。
(”のり”も申請しています)
多少負担はかかるものの、きちんと住設機器も設置されてから引き渡してもらいましょう。
ちなみに、住宅会社に責めに帰すべき事由に該当しないので建築会社に遅延損害金の請求はできないようです。
建築会社
住宅購入者より建築会社の方が影響がありそうです。
住設機器以外の仕入代金や社員の給料については支払わなければならないのに、住宅購入者からはお金が入ってこない。
資金繰りが厳しくなる会社もでてきそうです。
リーマンショックのときには多くの建設会社も破綻しています。”のり”の実家を建てた会社も木曽檜を使った和風住宅を得意としていましたがこのとき破綻してしまったようです。
銀行もこういったときには融資してほしいですね。
ドイツ政府は総額に上限を設けない無制限の信用供与を実施すると本日発表しましたが、日本は・・・。
また工事請負契約書の工期に影響がある場合は、期限の定めのない工期変更の合意書を施主と交わしておくといいようですね。手間ですけど。
”のり”としては、大阪の吉村知事が「コロナの特徴を踏まえた上で、社会活動を取り戻していく重要な時期だ」と言っているように、自粛自粛ばかりだと経済が回らなくなりコロナが終息しても取り返しのつかないことになると考えます。