こんにちは”のり”です。

Reborn(リボーン)&坂田木材で建てる家。毎週の打ち合わせによりどんどん仕様が決まっていきますが、なかなか決まらないのがフローリング。

坂田木材では当たり前の無垢フローリングですが、何の木を使うのかが以外と難しい。

無垢フローリングのメリット

そもそもハウスメーカーのフローリングは合板フローリングですが、なぜ”のり”が無垢フローリングがいいと思うのか?

wood_flooring

無垢フローリングのメリット、デメリットを整理してみます。

まずはメリットから。

①見た目がいい

「木」そのものですからね。風合いがいいですよね。

無垢なら経年変化による色の変化も楽しめます。

木の「節」を嫌がるひともいますが、”のり”は「節」が見えていた方が自然な感じがして好きです。床も壁も天井もすべて「節」だとちょっと目が疲れてしまいますが。

最近では無垢フローリングの見た目と同じような柄をプリントした合板フローリングもでていますね。遠くからわかりません。

②化学物質が少ない

合板フローリングは接着材を使用しているため身体にいいものではないですよね。一方、無垢フローリングは「木」ですから自然そのものです。

アレルギー体質の”のり”には安心です。

また、桧の香りはリラックス効果があります。ヒノキ風呂や桧の香りがするバスクリーンがあるのはリラックス効果があるからなんでしょうね。

③冬、床が冷たくない

冬の合板フローリングは冷たいです。裸足では歩けません。

冬の無垢フローリングは冷たくないです。裸足で歩けます。

この違い大きいですよね。”のり”は家の中でスリッパを履きたくないので、このメリットはでかいです。

無垢フローリングは歩いていて気持ちいいですね。

④調湿効果がある

無垢フローリングがその効果を発揮するのは冬だけではありません。

湿度の高い梅雨の時期でも、無垢フローリングは調湿効果によりサラっとしています。

これが合板フローリングだと、ベタって感じでしょうか。

⑤良質な睡眠

良質な睡眠、これは坂田木材の情報誌MARUSAマガジンでも紹介されたことがありますし、慶應義塾大学でも調査結果が公表されています。

それによると、高断熱住宅の居住年数1年~4年の居住者を調査したところ、内装木質化率が45%~50%くらいがもっとも睡眠の質(熟睡)がいい、香りが好ましい、見た目を好ましいと感じるようです。

内装木質化率が45%~50%というと、床、天井を無垢材、壁をクロス(または塗り壁)とすると良さそうです。

内装木質化率がこれより高くなると(BESSの家みたいな感じですかね?)、逆に落ち着かなくなってしまうとのこと。

オプションでフローリングだけ無垢にできる工務店がありますが、もうプラスα必要ですね。

坂田木材では無垢材による内装木質化率45%~50%が標準です。

無垢フローリングのデメリット

いいことばかりではありません。

無垢フローリングにもデメリットと言われていることがあります。

①隙間ができる

無垢材は生きています。

湿気の多い夏には膨張し、乾燥した冬の時期は収縮します。

この隙間を嫌う人がおり、クレームになることもあるようです。

クレームを出来る限り減らす・・・そうすると現在のハウスメーカーのような家が建つんでしょう。

②キズがつきやすい

物を落とせばキズがつきます。

合板フローリングよりも無垢フローリングの方がキズがつきやすいですが、見た目を損ねるようなキズではありません。

むしろ合板フローリングについたキズの方が気になるんではないでしょうか。

合板フローリングに比べ価格が高い

同じ広さであれば、無垢フローリングは合板フローリングに比べ価格が高くなります。

ただ、坂田木材は材木屋さんでもあるため、他のハウスメーカー・工務店に比べれば安くなります。

無垢フローリングを選ぶのが難しい2つの理由

無垢フローリングの良さを伝えたので、フローリングは無垢でいいですね、みなさん!?

しかし、無垢フローリングといっても一つではありません。ここで難しい選択が待っています。

その①選択肢が多い

パイン、杉、桧、栗、サクラ、カエデ、竹・・・と種類は豊富です。

さらに、同じ桧であっても、節あり、節なし。

坂田木材でもいろんな種類の木材があり、名前を聞いただけではわかりません。

見た目だけでなく、堅さだったり香りだったり。

いろんな要素があります。

その②経年による色味の変化がわかりにくい

合板フローリングは色の変化はなく、変化するとしたら汚れです。

一方無垢フローリングは、年々色が変化していきます。これがいいんですよね。

ただ、完成見学会やサンプルを見ても、新しいので1年後、5年後、10年後にどのように色が変化していくのかわかりません。

木の種類により変化も異なります。

ネットで検索すれば多少はわかりますが、同じ種類の木材でも産地によっても異なります。

ん~、判断できない。

坂田木材より提示された複数の無垢フローリング

坂田木材の最初のプランでは、1Fが桧無垢フローリング、2Fが西南桜無垢フローリングでした。

当然のようにでてきた全フロアの無垢フローリングですが、これでいいのか?

「見てみないとわからない」

というと、坂田木材の担当Uさんは、いくつかのフローリングのサンプルを持って並べました。

  • 西南桜
  • 樺桜
  • パイン
  • ナラ

これは家の雰囲気をもとにUさんがチョイス。
あと時期によって入手できるフローリングも変わってくるようです。

桧は見た目の美しさ、心を落ち着けさせてくれる香り、により1Fはすぐに桧フローリングで決まりました。

問題は2階

最初の提案は「西南桜」。

妻・娘ともに気に入ったようですが、”のり”がどうしても「ピンク過ぎる」ということで首を縦に振りませんでした。

1Fと2Fでフローリングを分けてもよいが、同じフロアでは分けないように同じ木材を使った方がいいとUさんよりアドバイスがあり、「寝室にピンクのフローリングはちょっとなぁ」で話が止まってしまいました。

西南桜の隣のサンプル「樺桜」はどうか。

「樺桜」の第一印象は「白い!」

こちらも若干ピンクのようですが、隣に置かれた西南桜のピンク色に負けて白に見えました。

当然白いと髪の毛や汚れが目立つようです。ということで樺桜はナシ。

その向こうにポツンと座っていたのが「ナラ」

木目は美しく”のり”はちょっと気になりましたが、並べてみるとグレーに近い色に妻は乗り気ではない。

Uさんが、実際には色が変化しますよ。と言って濡れ雑巾で各フローリングのサンプルを擦りました。

すると、元気なさそうにしていた「ナラ」が表情を変えたのです。

淡い褐色の色合いに妻も「おぉ、こんなに違うんだ」と。

すると営業担当のUさんが

「わたしの家もナラ材なんですよ。この後時間ありますか?よかったら見学しますか?」

「えっ、いいんですか?じゃ、是非とも」

と1年前に建てたUさんの自宅を見学させてもらえることに。

いざ、U様邸へ

U様邸、実は坂田木材のブログで紹介されていたことがあります。
(坂田木材を検討するにあたって、過去のブログ1年くらい見たので知っていました)

どちらかというと、最近の坂田木材の見学した建物とは異なり洋風でした。

Uさんの車に先導されて、家の近くになると広いデッキのポーチが見えすぐにU様邸であることがわかりました。

家の中に案内されると、ブログで紹介されていた写真とは違った印象です。

家の中に配置されている家具や雑貨が、壁のクロスの色、フローリングと調和がとれています。

それはまるで海外ドラマの中に入り込んだようなインテリアでワクワクしてきます。

ちょっと話が脱線してしまいましたが、注目すべきはフローリングです。

1Fと2Fで「ナラ」のフローリングが使用されています。他に桧のフローリングもありました。

U様邸は部屋によりテイストが異なっていますが、経年変化により褐色となったナラ無垢フローリングがどの部屋にも合っているんです。

「これなら2Fの子供室、寝室にも合う」

ということで、”のり”家の2Fフローリングは「ナラ」で決定しました。

フローリングだけでなく、U様邸では他にも参考になるところが多々ありました。

長くなってしまったので、これはまた他の機会にお伝えしたいと思います。

今日の教訓「イメージを掴むには完成見学会より、お住い見学会」

どこの工務店でも滅多に開催されませんが・・・。