こんにちは”のり”です。

みなさんは家を建てるとき、屋根材をどうやって選択しますか?

それほどこだわりがなければ、工務店の提案通りで、カラーを選択するくらいでしょうか。

どんな屋根材がある?

世の中にはいろんな屋根材がありますが、人気のあるものをピックアップしてみます。

瓦(かわら)

kawara
にすると日本家屋って感じですよね。

純和風の家にこだわるなら日本瓦です。

屋根材の中では、耐久性強度がもっとも優れています。

瓦の葺き替えは100年に1度と言われるくらい耐久性があります。

デメリットとしては高価ということと、ひじょーに重いということがあります。

屋根面積30坪の場合で5t(5,000kg)です。

耐震性にも影響があり、他の屋根材に比べ柱、耐力壁を多く使用しなければならなくなり、瓦だけでも高いのにさらに高価になってしまいます。

ストレート屋根(コロニアル)

koronial
ストレート屋根はセメント、繊維、アスベストなどを混ぜ合わせ成型した板状のものに塗装を施した屋根材です。

少し前までこのストレート屋根は主流だったようです。

瓦よりも軽いため耐震性に優れ、施工しやすく、価格も安いという、何か良いことばっか。

問題といえば、定期的な塗装が必要になってくること。

他の屋根材でも塗装が必要となる場合がありますが、ストレート屋根はその間隔が短いため、トータルでみると価格が高くなってしまうということも。

ガルバリウム鋼板

Galvalume
ガルバリウム鋼板はストレート屋根に変わり、近年急速に普及しています。

ストレート屋根よりさら軽く、耐久性は高くなります。

塗装もストレート屋根より長いスパンのためメンテナンス費用を抑えることができます。

ガルバリウム鋼板の塗膜のメーカー保証は10年、最近は20年の製品も登場しています。

標準仕様でガルバリウム鋼板とする工務店も多いですね。

デメリットとしては、防音性、断熱性が低いという点があります。

ガルバリウム鋼板にして雨音が気になる人は気になるようですね。

ディプロマットとは?

diplomat
さて、Reborn(リボーン)&坂田木材からの屋根材の提案ですが、瓦でもなく、ストレート屋根でもなく、ガルバリウム鋼板でもなく、「ディプロマット」というものでした。

「ディプロマット」って聞いたことありますか?

”のり”は新築を検討するなかで名前は知っていましたが、ガルバリウム鋼板よりちょっと高くて、ちょっと優れているんだよね、ってくらいです。

今回、Reborn(リボーン)&坂田木材から「ディプロマット」の提案があったので、調査してみました。

ジンカリウム鋼板

ディプロマットの材質は「ジンカリウム鋼板」というもの。

なんだか「ガルバリウム鋼板」と名前が似ていますね。

成分は・・・

●ガルバリウムの成分と混合比
アルミ55.0%+亜鉛43.4%+シリコン1.6%

●ジンカリウムの成分と混合比
アルミ55.0%+亜鉛43.5%+シリコン1.5%

となっています。

そっくりですね。良く見ないと同じに見えます。違いは亜鉛とシリコンの割合が0.1%違うだけ。

自然石粒仕上げ

ディプロマットは自然石粒仕上げとなっており、表面は細かい石粒でコーディングされています。

坂田木材のショールームにサンプルがあり、触ってみましたがザラザラ。

ガルバリウム鋼板では雨音が気になるという問題がありますが、ディプロマットではこのザラザラが雨音を和らげてくれるそうです。

さらにディプロマットは30年保証が付いているため、ストレート屋根より、ガルバリウム鋼板よりもメンテナンススパンが長くなります。

トータルで優れたディプロマットを採用

Reborn(リボーン)&坂田木材のファーストプランの提案はディプロマットでしたが、減額案としてガルバリウム鋼板がありました。

初期費用だけみれば、ディプロマットよりもガルバリウム鋼板の方が安いですが、30年という長いスパンでみればガルバリウム鋼板は塗装のメンテナンスが発生します。

つまり減額案とし提案のあったガルバリウム鋼板よりも、ディプロマットの方が性能に優れ、価格も安いという判定結果になります。

  • 耐震性に優れている(軽い)
  • 防音性がガルバリウム鋼板より高い
  • トータルコストがガルバリウム鋼板より安い

以上の3つの理由により、”のり”はReborn(リボーン)&坂田木材のファーストプランの提案通りディプロマットを採用することとしました。

工務店の提案にはないメーカー・製品を選択するのはリスクも

メンテナンスコストを考えると、屋根材を瓦やディプロマットにしたり、外壁をタイルを選択したくなります。

ただ、工務店で過去に実績がない場合は、施工品質が落ちたり、工務店が嫌がる可能性があります。

以前、服田建設にプランニングを依頼したとき、屋根材は日新製鋼のガルバリウムの提案でした。

これを保証期間が20年のニチハのガルバリウムに変更した場合どうなるか聞くと40万円の増額という見積書が提示されました。

40万円アップは妥当か?

かなり割高です。同じガルバリウム鋼板でここまでは変わることはないですし、市場価格と比べても高いことは明らかです。

このように工務店はやりたがらない施主の希望を不当な増額という形で退けることがあります。

でもこれは正しいのかもしれません。無理に引き受けても施工不良となる可能性があるからです。

じゃあ、あきらめるしかないの?

これは工務店を選択する段階で、工務店で施工可能な仕上材を確認しておくことで解決できます。

”のり”が選択したReborn(リボーン)&坂田木材はファーストプランで仕様が細かく提示されており、そのほとんどが納得のいく内容でした。

他社ではアルプコンチネンタルホームのプランも仕様が明確で安心できる内容でした。

工務店を決定した後では、変更が難しくなるものもあります。

それだけに工務店選びは慎重に進める必要があります。