こんにちは、”のり”です。

完成見学会が3連休(長い人は9連休)のため、やっぱり28日(土)の午前から予約が埋まっていくようですね。

今回は仕上げを検討している人へ(後編)です。

前編では、壁紙(クロス)でしたが、後編は照明、造作家具・建具についてです。

照明

壁紙よりも種類が豊富な照明。

各メーカーから形状、色、金額が異なる様々な照明器具が発売されています。

こんなにたくさんあると迷うところですが、「お任せでいいよ」っていう方は、間取り図と照明予算をメーカーに伝えると、照明プランを作成してくれます。

坂田木材さんでは、ファーストプランの段階でパナソニックの照明プランが入っていました。

でも、そのままでは面白みがないということで、パナソニック、東芝、大光、オーデリック、コイズミなどからカタログを取り寄せ検討することに。

カタログを見ると照明って値段が高いですね。いままで照明器具はヤマダ電機などの量販店で1万円くらいのものを買ったことしかないので、カタログに一つ5万円以上の照明器具が当然のように掲載されているとビックリします。

お洒落な(変わった?)照明器具は購入していませんが、照明器具はすべて自分で選択しました。

それでは選択したときのポイントを紹介します。

照明選びのポイント

メンテナンス性

「デザインの方が重要じゃないの?」って思われるかもしれませんが、”のり”はメンテナンス性を重視します。

LED照明なので、いままでの住まいのように年に1,2回どこかの電球が切れるということはないと思いますが、それでも10年20年といった期間でみるとLED電球も切れます。

実際に10年持つって言われたのに半年で切れたという口コミもあります(日本製であればそのようなケースは少ないようですが、ネットショップや雑貨屋で売っている海外製のものは不具合が発生する確率が高いとのこと)。

そして問題なのが、LED照明は一体型のタイプが多く、電球が切れたときに自分で交換ができないということ。

電気に強い理系の人は自分で交換しちゃうかもしれませんが、本来は電気工事の資格が必要なようです。

素人でも交換できるタイプっていうと、引掛シーリングや、LED電球のみ交換できる器具になります。

”のり”は一部を除いてこのタイプの器具から選択しました。

LEDって色が豊富ですね。

青、紫、ピンクなどの調色機能をもった照明器具もあります。だれがこんなカラフルな色使うの?って感じですが。

照明の主要な色は電球色、昼白色です。

最近の新築では、雰囲気をよくするために家じゅうの照明をすべて電球色にする方もいらっしゃるようですが、場所によっては見えにくい部分もあります。

一つ目は衣類があるクローゼット

電球色だと服の色が変わって見えてしまうため探しにくい、外に出たら印象が変わってしまったということになります。

二つ目はキッチン

肉の焼け具体がわかりにくくなってしまうようです。一方ダイニングテーブルは電球色だと美味しく感じるようですが。

その他にも、物置や子供服の汚れを洗う洗面スペースも電球色では不便なようです。

リビングダイニングは電球色を採用することが多いようですが、”のり”家は本を読んだりパソコンをするため電球色と昼白色の間の色となる温白色を採用。さらに用途によって明るさを変えられるよう調光タイプのダウンライトにしました。

使い勝手

子供部屋と和室にはシーリングを採用しましたが、最近のシーリングってリモコン必須なんですかね?

リモコンってホコリがたまりやすいし、置き場に困るし。

壁に取り付け調光・調色できるコントローラーもあるようですが、びっくりするくらい高価。

ワークスペースの照明は当初、昼白色と電球色の2つの色を切り替えできるタイプにしていました。

どうやって切り替えるかっていうと、マウスのダブルクリックのようにスイッチをカチカチッとします…

ん~、切り替えないだろうな。ということでリビングと同じ温白色へ。

デスク作業をするときは手元灯を付けた方が目にやさしいですし。

それから、トイレ・階段・2F通路はセンサー式にしました。消し忘れやスイッチの位置が難しいので。

うまく反応してくれるかが心配ですが。反応が悪ければ手動に変更します。

ニッチを設け、そこにスイッチをまとめている家を拝見したことがありますが、スッキリはするものの「この場所でいいの?」と疑問を感じることもありました。ニッチはホコリがたまりやすいイメージありますので採用せず。

毎日使用する照明スイッチは、動線を考え使いやすい場所へ。

ダウンライト

モデルハウスを見に行くと、ダウンライトの天井が多いですよね。

いままでシーリングライトばかり使用していたので、ダウンライトで出っ張りのない天井をみるとちょっと憧れてしまいます。

「すべてダウンライトにしてしまおう」って思った時期もありましたが、スポットライトを付けて変化を見せたり、和室は和風な感じの照明が良かったりと、それぞれの空間に合った照明を選ぶことにしました。

”のり”家でダウンライトを採用したのは、LDK、ワークスペース、玄関です。

ダウンライトで以外と難しいのが配置

リビング全体を明るくしたいとダウンライトをバラバラに配置すると、穴ポコだらけでモグラ叩きのような天井になってしまいます。

”のり”家のリビングダイニングにはダウンライトが6つありますが、化粧梁を挟んで2個ずつまとめて配置しました。

ここでダウンライトの配置で参考にした本を紹介します。

DAIKOの照明デザイナーが執筆した本で、どのようにダウンライトを配置すると美しいかっていうことがわかります。

図面だけではわかりにくいので、こういった照明デザインの本は1冊は読んでおきたいところです。

造作家具(収納)

子供部屋や寝室のクローゼット

広さが決まれば良さそうですが、もう1点こだわりたいのがポールの位置。

子供部屋のポール

一般的にクローゼットのポールの高さは170cm~180cmくらいでしょうか。

でも、この位置って子どもが届かない。

じゃあ、低い位置にポールを付けようとすると、大きくなってから使いづらい。

ということで、幼少期は低い位置へ、小学校高学年以降は高い位置へポールを付け替えられるよう依頼しました。

衣類も多くなるとかなりの重さとなるため、ポールの下地はしっかり付けてもらいましょう。

枕棚とポールの間隔

ポールの上を有効に活用するため枕棚を付けます。

だいたいみなさん付けますよね。

さて、ポールと枕棚の間隔はどれくらいが良いのでしょうか?

あまりこの間隔が狭いとハンガーが掛けにくいんです。

いまの住まいで使っている簡易クローゼットは間隔が狭くて、ハンガーを斜めにしないと掛けれなく煩わしさを感じています。

ちょっと広すぎだったかもしれませんが、ポールと枕棚の間隔は10cmでお願いしました。

みなさんも見学会で確認してみてください。

ポールと奥の壁の間隔

ポールを手前に出し過ぎると奥に無駄なスペースが、ポールを奥にし過ぎると服が入らない。

普通のサイズなら奥の壁から30cmの位置にポールを付ければ問題なさそうです。

大きな服だと袖部分は壁に当たりますが、ハンガーの端が当たらなければ問題ありません。

袖が壁に当たって困るところと言えば…

室内物干しです。

壁から30cmだと湿った袖が壁に当たって良くありません。ここは広めにしたいところです。

造作家具(ワークスペース)

リビングに隣接するワークスペース

ここにはデスク&収納棚を作成してもらうことにしました。

”のり”がイメージ図を作成し、幅約270cmのスペースの左を収納棚、右をデスクと吊り棚のようなイメージです。

左側の収納棚と右側のデスクの幅は1:2の割合。

大人2人がデスクで作業できる幅を確保しました…

それから工事が進行し、造作の確認の段階になり

「大人2人が同時にデスクで作業する?」

「あっても、子ども2人が同時にデスクで勉強じゃない?ダイニングテーブルもあるしね。」

「それよりリビング収納が少ないし、収納棚を広くした方がいいんじゃない。」

というやりとりを妻とし、収納とデスクの幅の割合を変更することに。

収納とデスクの幅の割合は1:1.618へ。

この中途半端な割合は何?

それは

・・・

・・・

黄金比です。

黄金比とは人が美しいと感じる比率で、ミロのヴィーナス、アップルのロゴもこの黄金比が使われています。

この割合より寸法を出し、現場監督Oさんに変更を依頼しました。

きっと美しい仕上がりになっているでしょう。

もう一つこの黄金比を使った造作家具があります。

それはTV台。

イメージ図の①と②の幅の割合が黄金比となっています。

きっと美しい仕上がりになっているでしょう。

黄金比により作成された造作家具、見学会でじっくり観察してください。

でもメジャーで測って計算しないようにしてください、正確な黄金比ではないですから、Nearly黄金比ということで(^-^)

造作階段

ワークスペースの隣にある階段

坂田木材さんでは無垢の階段で、棟梁が現場で作り上げます。

階段ができてからの建築中の現場見学で、2歳になったばかりの二女が上っては下り、下りては上り・・・この繰り返し。落ち着いて見学ができません(>_<) さて、完成見学会でこの階段で見るべきポイントは4つ。

回り込み階段で安全に

”のり”が子供のころ住んでいた家は鉄砲階段と呼ばれる一直線の階段。

2階から下りるときにちょっとした恐怖感があります。

そのため、ファーストプランを作るにあたり、鉄砲階段とならないよう踊場を設けてもらうようお願いしました。

しかも「回り込みのところは三角形にならないように」という注文も。あの三角の部分も踏み外しやすいんですよね。

”のり”は子どもの頃に階段の一番上から転げ落ちたことがあるため、ここはこだわったところ。

階段右横の壁の低さ

当初この階段の右側にくる壁は2階の床と同じ高さまである予定でした。

この壁を低くすることにより、空間が広く感じられ、2階の窓から差し込むが1階に届きやすくなると思い変更要望を出しました。

そのとき”のり”が書いたイメージ図がこちら。

絵が歪んでますが、素人といことで気にしないように。

さらに壁を低くしたことにより、階段の上り口に設けられた化粧柱を四方から見えるようになっています。

階段回りもヒバ材によるスリットの手すりで圧迫感がありません。

2週間前の様子。

完成時にはどうなっているかな?

木目の美しさが際立つ階段

工事の途中に、階段に使用する木材についてS専務より「階段はどの木がいいですか?」と。

一度は赤松に決めていましたが、S専務よりいくつか提案が。こんな提案は他社ではありませんよ。

そして”のり”が選んだのが木目の美しい広葉樹の王様”〇〇〇”。

S専務によると「〇〇〇は堅いので、階段を造るのは他の木より大変なんですよ」とのこと。

でも現場の棟梁に聞いてみると「堅いけど、やることは同じだから大丈夫だよ」と頼もしいお返事が。

さて〇〇〇とは何の木でしょうか?見学会で確認してみてください!

(ヒント)1階は針葉樹のヒノキが多く使われていますが、広葉樹の〇〇〇を使っても不協和音にならないよ。

最後に

振り返ってみると、他の人よりもメンテナンス性を重視していると思います。

メンテナンス間隔が長い外壁の西洋漆喰。

メンテナンス間隔が長い屋根のディプロマット。

自分でも取り換えが容易な照明器具。

仕上げについては、他の家と比べると地味~な印象を受けるかもしれません。

見学会のときには確認できませんが、カーテンも落ち着いた色にしています。

実際に住むときにはテーブル、ソファ、椅子、観葉植物、絵画等が置かれるため、そういった物が沈んでしまわないよう、壁、カーテンは主張しない色を選択しました。

ある部屋の完成写真を一つ紹介します。

これがカメラの設定を変えると…

全然イメージが変わりますね。1枚目に比べ2枚目は暖かい印象を受けます。

どちらが本当の色か?

本物見るとどっちとも違いますよ。照明も部屋の雰囲気を変えます。奥が深いですね。

”のり”もまだ見ぬ内装仕上げですが、みなさんの参考になるかと思いますので、是非申し込みのうえ見学してください。

申し込みはこちらから。