こんにちは”のり”です。
1月は床の断熱工事が行われる予定ですが、もう一度断熱材の性能について調べてみました。
断熱材の性能で調べると最初に出てくるのが熱伝導率というもの。これで比較検討すればいいの?
熱伝導率
業者選びの中で気になるものの一つに断熱材があります。
グラスウール、ロックウールなどの繊維系の断熱材、ウレタンフォーム、ポリスチレンフォームなどの発泡プラスチック系の断熱材があります。
これらを調べていると、「熱伝導率」というキーワードが出てきます。
熱伝導率とは熱の伝わりやすさを表す指標で、なにやら値が小さいほど断熱性能が優れているということらしい。
そして断熱材ごとの熱伝導率を見ると、繊維系よりも発泡プラスチック系の方が値が小さい。
このことを理由に発砲プラスチック系の断熱材を使っている業者は、自分のところが優れているとアピールしています。
ほーっ。
では、発泡プラスチック系の断熱材の方が優れているか?
というと、そう単純ではなく、この熱伝導率、断熱材の厚さが考慮されていません。
熱貫流率U値
一般的に発泡プラスチック系は外張り断熱として、柱の外側を覆う形となります。
外側に出っ張っているので、断熱材が落ちないようにするためあまり厚くすることはできません。
他方、充填断熱として使われる繊維系の断熱材は柱と柱の間に充填するため、厚さは柱の太さに依存し105mmとか120mmになり、外張り断熱よりも厚くなります。
じゃあ、その厚さを考慮した断熱性能がないの?ってことで調べると出てくるのが熱貫流率U値。
熱貫流率は断熱材の厚さに依存するため、単純にどの断熱材が優れているかって言えなくなりますが、発泡プラスチック系よりも繊維系が優れているといった結果もでてきます。
ほーっ。
では、繊維系の断熱材の方が優れているか?
というと、そう単純ではなく、充填断熱の場合は柱が熱橋(断熱材が入らない部分なので熱を伝えてしまう)となりその部分が考慮されていません。
しかも家全体で考えた時は、サッシ、玄関ドアのようにさらに熱を通しやすい部分もあります。
じゃあ、どうすればいいの?
外皮平均熱貫流率 UA値
壁の面積、サッシ、玄関ドアまで考慮したのがUA値(外皮平均熱貫流率)というもの。
UA値は低いほど熱損失が少ないので優れているということになります。
断熱に自信のある会社はこのUA値がどれくらいになるかを公開していますので比べてみましょう。
いくつかの会社のUA値をみると、断熱材に大きく依存はしていないことに気づきます。
ほーっ。
では、断熱材は何でもいい?
というと、そう単純ではなく、それぞれの断熱材には断熱性能以外の利点や問題点がみえてきます。
長くなってしまったので、断熱材の断熱性能以外については次の機会へ・・・。